昭和40年代までは魚市場があったという新町。その時代を知る鮮魚店が今回訪ねた『米村鮮魚』です。店内に並ぶのは、田崎市場でセリ落とした新鮮な魚介類。まるごと一匹の“丸物”をはじめ、刺身、切り身、アラなどが並んでいます。

「ゆめマート」前にあります

こちらが丸物コーナー。この日はキビナゴやたちうお、ヤリイカなどが並んでいました

カンパチや鯛、サーモンなどのアラはこのボリュームで1パック108円！荒炊きや塩焼きにするとおいしいそうです

こちらは切り身のコーナー

「一番人気は刺身と海鮮丼」と教えてくれたのは三代目の米村裕司さん。天然物、地物などのネタも惜しみなく使った「お刺身三点盛り」が1パック321円。尾っぽの方や細切れなどをパックした「お刺身盛り合わせ」は1パック108円…安さにテンションが上がります。

特に生サーモンの刺身は、脂が乗ってくさみもないと評判がいいんだとか。

1人前には充分のボリューム「お刺身三点盛り」。米村さんおすすめのサーモンも入っています

細切れとはいえ、ネタの鮮度は変わりません。お刺身はもちろん、丼にするのもいいですねー

お刺身のイチオシ「生サーモン」

お昼ごはんにもよさげな「海鮮丼」は、5種類のネタにイクラも乗って500円！ワンコインといってもお刺身はツヤツヤとして、トロリとした魚のうま味が凝縮。海鮮丼は白ごはんを使うお店も多いのですが、ココではすし飯。ポイントが上がります！

300円の「ミニ海鮮丼」もあるそうですよ。

ワンコインの「海鮮丼」。ツヤツヤのネタがてんこ盛りで満足度が高い一品です

もともとは店の前にあるスーパーに出店していたそうですが、スーパーのリニューアル時に現在の場所に移転。小売りだけでなく、熊本市内の居酒屋やレストラン、仕出し屋などへの卸も増えていったとか。プロの料理人からも信頼されているだけあって、魚のおいしさ、新鮮さは折り紙付きです。

魚をおろし、切り身や刺身にさばいていく三代目の米村さん。飲食店へ卸す魚も丁寧に下処理して届けているそうです

“丸物”をさばいたり、食べ方などのアドバイスもしてくれ、昔ながらの対面販売を守り続けている城下町・新町らしい魚屋さんです。

【2017年7月の情報です】