新町界隈には江戸・明治から続く老舗や下町らしい昔ながらの商店も多いのですが、ここ１・２年でオープンしたおしゃれなお店も点在。今回、訪ねたのはそんな１軒の『COFFEE GALLERY』です。

通りに面してテラス席もあるスタイリッシュなお店です

扉を開けるとフワッと鼻をくすぐるコーヒーの香り。自家焙煎コーヒーの専門店なのですが、注文を受けてから生豆を焙煎するというスタイル。ここ数年、熊本にも自家焙煎コーヒーのお店がちょこちょこオープンしていますが、こんなスタイルは珍しいですよね。

コーヒー豆だけでなく、コーヒーミルやドリッパー、水出しコーヒーが家庭で楽しめるサーバーなど、コーヒーをおいしく飲むためのアイテムもそろいます

お店の中央にディスプレイされた小さな樽の中はコーヒーの生豆が。豆は厳選されたスペシャルティコーヒーのみで、収穫から9カ月以内のものを揃えるというこだわりぶり。産地、品種、農園ごとに味わいの個性があり、焙煎の仕方も異なるそう。

ちょっとマニアックな感じですが、コーヒーに詳しくなくても、「酸味がなくてコクがある感じ」とか、「カフェオレにしたい」とか、味の好みや飲み方を伝えればおすすめの豆を提案してくれるのでご安心を。

品質、味わいでセレクトしたスペシャルティコーヒーの生豆は、常時20種類ほど。オーダーは200グラムから。価格帯は1026円～2030円／200ｇ

さて、焙煎の流れを説明すると、樽の中の生豆を量り、少量でも焙煎できるオリジナルの焙煎器でロースト。約10分ほど焙煎が完了します。

待ち時間の間は、コーヒー豆を購入するとサービスしてくれる「本日のコーヒー」を飲みながらまったり。焙煎中の香りに浸って……と、コーヒー好きにはたまらないひと時が過ごせます。

「カフェオレで飲みたい」という私に提案してくれたのは、ブラジル産の「ショコラ」1026円。コクがあって、カフェオレはもちろん、ストレートでもおいしいそうです

焼き上がったコーヒー豆

ザルで振るって、薄皮などを取り除きます

「本日のコーヒー」を味わいながら待っていると、私のために焙煎してくれたコーヒー豆「ショコラ」が完成！

ちなみに、「本日のコーヒー」はテイクアウトもOK。暑い夏には水出しコーヒーもあるそうですよ。

「本日のコーヒー」は丁寧にハンドドリップで淹れてくれます。1カップ300円

コクがあるのにスッキリと飲みやすい「水出しコーヒー」もぜひ試してみて！

新鮮な豆をこまめに購入できて、スペシャリストが淹れた1杯をテイクアウトでもいただける。こだわり満載の自家焙煎コーヒーの店がご近所にあると、自然と常連になってしまいそうですね。

【2017年7月の情報です】