創業明治10年。言わずと知れた老舗文具店「文林堂」
ショップ&グルメ中央郵便局の向かいに位置する、狸の像が一際目を引く老舗文具店『文林堂本店』。
ここは創業140年の歴史を持つ老舗文具店。
画材はもちろん額縁や修復、絵画教室まで展開し、長らく熊本のアートシーンを支えてきた立役者。
中心街の上通りのショップにはこれまで幾度となく足を運んではいるものの、本店を訪れるのは実は今回が初めて。早速中に入ってみましょう!
入り口の狸の像があまりにも人間味を帯びているので、心の中で思わず“失礼します~”と挨拶をしてしまいます。笑
中に入れば画材がズラリ!
アートの道を志す人たちにとっては、誘惑の多いスポットに間違いありません。
それから個人的には街歩きの楽しみは、この玄関マットから始まると思っておりまして。笑
今回も個性が光るよきデザインの玄関マットに出会えました(ナイスデザイン! )♪
筆もずらーり。
少しくすんだ色味がツボな月光荘のスケッチブックも大小さまざま。滑らかな書き味は、アートを生業としていない筆者でも常備したくなるほど。
石膏像に推しメンという見方があるなんて初めて知りました。その名も“石膏ボーイズ”。
ちなみに筆者は、ジョルジョ推しです。マントのラフな着こなしがオシャレ…。笑
先ほどスケッチブックでも紹介した「月光荘」のオリジナルトートからは、ショップのキャラクターであるタヌキが顔を出しています。
こんな遊びゴコロある演出も、きっと絵が好きな店員さんの仕業なのでしょう(しかもかなり上手ですよね! )。
老舗の140年の歴史という堅苦しい印象は、まったく感じられません。
最後に入り口で素通りするわけには行かないというほどオーラを放っていた狸の像についてのエピソードをご紹介したいと思います。
同店の3代目が関東の大学に通っていた際に『あんたがたどこさ』の歌をよく耳にし、地元にそれを示すものがないのは残念だ」と1959年に建造。作者は彫刻家で尺八奏者の西村虚空。
この界隈に点在するタヌキ像の中でももっとも古いものなんだとか。
当初は電球を入れた目が光、小便小僧のように水が出ていて水飲み場としても活用されていたとか。今では同店のシンボリックな像としてそこに佇んでいますが、そんな風に活用されていたとは…。
今後もこの像には、ずっと熊本の街並みを見守り続けてほしいものですね。
【2017年10月の情報です】